【留学ブログ】留学奨学金制度って誰が使えるの？

海外留学する場合、基本的に自身の溜めたお金で留学費用の捻出をしますが、渡航する国や期間によっては高額になることもあり、なかなか留学を決意することができないという声もありました。
トビタテ！留学JAPAN は、文部科学省が主導する留学促進プログラムで、日本の学生が海外での留学経験を積むためのサポートを行っています。特に「トビタテ！日本代表プログラム」は、グローバルに活躍できる人材の育成を目的とし、経済的支援としての奨学金制度も充実しています。本制度は、経済的理由で留学をためらう学生を支援し、幅広い分野での経験を積むための助けとなるものです。
アースタイムズでは、このトビタテ留学の奨学金制度を利用した留学プログラムをご案内しております。

トビタテ！留学JAPAN奨学金制度の概要

トビタテ！留学JAPANの奨学金制度は、「日本代表プログラム」に基づいて、留学費用の一部を支援します。このプログラムは、留学先での学費や滞在費用、渡航費などの一部をカバーすることで、幅広い学生が留学に挑戦しやすい環境を提供しています。

主な対象者

高校生コース

• 高校生を対象とし、アカデミックな学びに加え、スポーツや芸術分野の経験も支援対象としています。特に学業だけでなく、専門的なスキルや将来的なキャリア形成を目的とした留学を希望する生徒におすすめです。

大学生・大学院生コース

• 大学および大学院で学ぶ日本人学生を対象とし、グローバルに活躍できる高度な知識や技術を学ぶための留学を支援しています。分野は特定されておらず、多様な分野での留学計画をサポートしています。

支給される奨学金の内容

トビタテ！留学JAPANの奨学金は、選考の後、以下のような費用が支給されます。

授業料

• 留学先の学費の一部をカバーし、授業料の負担を軽減します。具体的な支給額はプログラムや期間によって異なりますが、多くのケースで学費の数十％が補助されます。

滞在費

• 現地での生活費や滞在費も支給され、滞在先や物価水準に応じた補助が行われます。長期間の滞在が必要な場合には、滞在費がかさむことが多いため、留学生の生活を支える大きな助けとなります。

渡航費

• 往復の航空券やビザ取得にかかる費用も支給対象です。これにより、航空費が経済的負担となっている学生が安心して留学に臨めるよう支援しています。

トビタテ奨学金の申請手順

トビタテ！留学JAPANの奨学金を受けるためには、以下のような手続きが必要です。

募集要項の確認

• 文部科学省やプログラムの公式ウェブサイトで、応募資格や対象条件を確認します。募集は年度ごとに行われており、期日や要項に合わせて書類を準備することが求められます。

申請書類の作成

• 応募には、目的意識の明確な留学計画書の提出が必須です。また、推薦書なども必要となる場合があり、応募者の計画や目標、将来的なビジョンを含めて詳細に記載します。

選考

• 書類審査と面接を通じて、最終的な奨学生が選出されます。特に留学の目的や社会貢献意識などが重視され、選考を通過するためには、意欲と計画性が評価されることになります。

トビタテ奨学金制度のメリット

幅広い分野での支援

• トビタテ！奨学金制度は、学業だけでなく、スポーツ、文化、研究、技術など、多様な留学目的を支援している点が特徴です。専攻やキャリアに合わせた多様な支援が受けられるため、さまざまな分野で活躍するためのステップとして利用できます。

奨学金の返済義務がない

• トビタテの奨学金は返済義務がないため、経済的負担を気にせず留学に専念できるメリットがあります。留学費用の心配をせず、学びや活動に集中できる環境が提供されています。

社会人経験者とのネットワーク形成

• 奨学生として採用された学生は、日本全国から集まった学生や社会人と交流する機会が多く、将来的な人脈形成にもつながります。また、帰国後もトビタテ！留学JAPANのネットワークを活かして活動を続けることが可能です。

トビタテ！奨学金制度の活用例

高校留学

• ある高校生が国際関係や平和学に興味を持っており、トビタテ奨学金を使ってニュージーランドの高校で1年間学びました。この学生は日本とは異なる文化や価値観を学びながら、英語力を向上させ、さまざまな国からの留学生と交流を深めました。帰国後も国際問題や社会課題に関心を持ち続け、大学進学後もその分野での学びを続けています。このような国際交流や異文化理解を目的とした長期留学も、トビタテの奨学金制度でサポートされるケースが多いです。

教師宅ホームステイ

• ある高校生は将来の夢として「英語教師」を目指しており、イギリスで教師宅ホームステイを選びました。この学生は、現地のベテラン教師の家に滞在しながら、英語の基礎から発音、ライティングに至るまで個別指導を受けました。また、現地学校の授業に参加したり、教師が持つ教材や教育メソッドを学んだりする機会も得られ、実践的なスキルが身に付いたと報告されています。帰国後も英語学習へのモチベーションを保ち続け、大学進学後は英語教育に携わる夢の実現を目指しています。

長期留学

• 医学を志望していたある大学生が、トビタテの奨学金を活用し、オーストラリアの大学で1年間の医療留学を行いました。この学生は、現地の医療教育プログラムに参加し、解剖学や病理学の専門的な講義を受け、最先端の医療機器の使い方を学びました。また、現地の医療施設でのインターンシップも経験し、グローバルな医療の現場に触れる機会を得ました。この経験により、日本に帰国後も国際的な視野で医療に取り組みたいという目標が明確になり、さらに研究を続ける意欲が湧いたといいます。

情報源

• トビタテ！留学JAPAN公式サイト
• 文部科学省のプレスリリース